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一種徹底飼育講座

動物帝国

 ここでは、ひとつの動物種にスポットをあて、餌や環境について徹底して紹介していきたいと思います。


ベルセオレガメシナワニトカゲオオアタマガメ
 ベルセオレガメ シナワニトカゲ オオアタマガメ
エボシカメレオンスペングラーヤマガメフクロギツネ
エボシカメレオン スペングラーヤマガメ フクロギツネ
アヒルサトウチョウサンショウウオ
アヒル サトウチョウ  
魚(日本産淡水魚、淡水性熱帯魚) 基礎編

ベルセオレガメ
 ベルセオレガメ

 アフリカ、マダガスカルに生息するその名の通り腰の部分の甲羅が稼動することから「背折れ」といわれるリクガメである。リクガメの中でも飼育が難しい部類に入ると思います。ニシベルセオレとヒガシベルセオレ、マダガスカルベルセオレなどの亜種が知られている。

 比較的ヒガシの方が飼い易いと言われているが、よく目にするのはほとんど「ニシベルセオレ」=薄茶の淡色のものが多く、飼い方も大変苦労する場合が多い。この飼い方の難易度は個体選びと、環境設定と時期によるというのが、いままで飼育してきての感想である。あちこちのショップで相談しても比較的乾燥してても大丈夫とか、普通に飼育していても食べる、乾燥させるとダメなど様々な答えが返ってきます。はっきり言って模索中というのが現状のような気がします。

 この手の湿潤系のリクガメは、環境設定を一度誤るとへそを曲げて拒食に陥ることが多く、気を抜けないカメと言えるような気がします。信頼できるショップで購入することが大前提で、偏食傾向が強いためできるだけショップで食べていた餌をしっかり確認しておくことをおすすめしたい。

 ○飼育環境

 個体の状態さえ良ければ極端な話ある程度の環境設定さえできれば難なく葉物野菜を食べてくれるが、環境が合わないと段々と食が細くなり拒食に陥る。では適した環境のポイントはというとその個体によって好みが違うことが多いので飼い主自体が把握してやる必要があるのだが、基本的には高温・高湿度であるようだ。床材に潜る傾向が強いので湿らせたヤシガラなどを甲羅が埋まる位厚く敷き、しっとり湿るようにしておくのが良いようだ。高温・高湿度を好むので夏場は難なくよく食べてくれるはずだが、水切れに弱いので28℃位の微温湯にて温浴させ水を飲ませるようにしたい。もちろん体が浸かれる大きさの水容器は常設しておきます。他のリクガメ飼育のようにホットスポットによる一部高温部を設定して温度勾配を作り、選ばせるのではなくケージ全体を28~32℃もしくはそれ以上に設定するのがポイントのようです。

 ○餌

 環境設定が十分行き届いているうちはサラダ菜やチンゲンサイ、小松菜などの葉野菜を中心にキュウリや冬瓜などのあお臭い野菜を好んで食べる。採食は臭いによるところが大きいようなので匂いの強いものを好む傾向が強い。キノコも好むのでマイタケやシメジなどもときに与えてみる。少し食が細いときにはバナナやイチジク、マンゴーなどの甘い匂いのするものを与えてみる。

 動物性の餌も好みますが、状態の安定しているときにはあえて与えなくても問題はないようです。少し食が細くなってきたらミミズやカタツムリ、ナメクジ、ダンゴムシ、ハニーワーム、活ピンクマウスなどを与えてみてすぐ飛びつくということであれば早めに環境設定を見直し、状態を立て直しましょう。給餌の前に霧吹きをして湿度を上げると食欲が増すので給餌前にはできるだけ霧吹きをしよう。

 森林の湿潤した環境に生息するリクガメは、乾燥系のリクガメに比べ目が大きくクリッとしているのでとてもかわいい。値段的にも比較的安価であることから手を出しやすいリクガメと言えるが、販売されるものは野生個体であり、さらに癖のあるカメであるため飼育にはかなりのテクニックを要する。先に述べたように個体選びが重要であるので状態選びと立ち上げの自信がある方、苦労を買って出るような気概の方は是非挑戦してみてはいかがでしょう。

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シナワニトカゲ Sinisaurus crocodilius
シナワニトカゲ

 その名のまんま中国の山間の渓流に生息するワニのようなトカゲ。中国名は「雷鳴公」まさに竜神の落とし子のような容姿である。アゴや首がオレンジ色で派手な色彩で頭が大きいものがオス、地味で頭が小さい方がメスといわれるが産地や個体差と定かではないようだ。

当院のペア?をみているとオスと言われたオレンジの個体は確かにもう1頭のメスとされた固体に対して上下に細かく頭を動かす仕草をしているので求愛?しているような気がする。

飼育:基本知識として山間の渓流に生息していることから夏場の高温には気をつけなくてはならない。湿度もやや高い方がよいでしょう。バスキングを好むのでホットスポットもしっかり設置。もちろん紫外線灯も。

 私は飼育当初、成書にあったように60x45x45(cm)のガラス水槽で中央部にレンガと流木で島を作り、コルクバーグで浮島を作り、太い木の枝を配置し、バスキング場を設置した。水温はヒーターで25℃、ホットスポット下は30℃に設定。水中ポンプを入れて流れるプールのように環境設定を行った。

 エサはコオロギとジャイアントミールワーム(ジャイミル)。他に金魚やヌマエビ、ザリガニなどをたまに与えていた。そこでまず問題発生。エサ、特にジャイミルは食いつきも良く、餌付けには最良だが、なにせズリズリ、ポチョンと中央の島に置いても水に落ちてしまう。コオロギと違って水に落ちると這い上がれず、すぐ溺れて死んでしまうので不経済だし、水がすぐ汚れてしまう。

 渓流凄なので水質の悪化には弱いのでこまめに水換えしないといけないので、結構面倒だ。それにこの水槽は60CMの規格水槽と比べてもかなり重いのでとっても掃除が、おっくうになる。

 こうして飼っているうちに次の問題発生。メスの体表にニキビの様な皮膚病が出てきた。膿出して、注射して治療開始、オスにも出てきた。やばいなぁ。

 これは飼い方変えないとダメだと悟り、飼育環境をリセット。今度は逆に水槽内にやや保湿を保つため「鹿沼土」をしいて、水槽の半分ほどの水容器を設置し、ろ過器とヒーターを入れ、這い出やすいようにコルクバーグを水容器の中に入れてセッティング完了。このとき季節は晩秋。

 飼育環境を変えた途端両者ともエサを食べなくなってしまった。もともと繊細な性格のようなのでしばらく様子をみていたが、今まで与えるとすぐに飛びついていたジャイミルにもまったく反応なし。状態悪いのか??でも皮膚病も治っているし・・・。んー悩みぬいてひと月。あれやこれやとエサ変えてみたが、まったく反応なし。

しかし、状態が悪いようにはとても見えない。

 仕方ないので強制給餌を断行。捕まえて頭をつつくと怒って口開けるのでジャイミルを口に放り込むと、食べるので3匹づつ1週ごとに与えていた。あまりいじり過ぎても逆効果かも知れないので2週間隔に変更。さらに3週間隔。しかし、これだけエサが少なくても一向に痩せてこないしどうも感触からすると拒食じゃないのかもしれない。渓流凄だから、冬眠するのかなぁ。んーきっとそうだ。よし放っておこう。しかし賭けだな。とあれこれ迷いつつ・・・。

 4月、食べるかなぁと思ってカメレオンの給餌のついでにコオロギを放してみた。すると「うぉ来たぞ」みたいな感じで2匹がコオロギを追いはじめ食べ始めた。よーし。結局冬眠だったみたいだ。結果から考えると冬季は生理的冬眠に入るとすれば代謝を上げ過ぎないように室温飼育ぐらいで丁度いいのかも。エサを食べてないのに高温を維持しているとエネルギーだけを消費してかえってよくない結果となることは想像に難しくない。消化能力も落ちているだろうし強制給餌も過度にしすぎずよかったようですね。

 今回は飼育日記みたいになってしまいましたが、こうして試行錯誤しながら飼わなければならない動物はたくさんいます。参考になれば幸いです。

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オオアタマガメ
オオアタマガメ

 中国・タイ・ベトナムなどの渓流域に生息する文字通り頭の大きなカメ。このオオアタマと長く太い尾を使い、岩場などなんのその。飼育する上では立体活動が得意ということを念頭におき、脱走にはくれぐれも注意しよう。4亜種が知られているが詳細は割りと曖昧。亜種により値段にはかなりの差がある。

○飼育設備

 東南アジアに生息していることから暖かくして飼うようなイメージがあるが、生息域は渓流であることから暑さには非常に弱い。なおかつ水質の悪化にも弱いのでこまめに水換えをしよう。一般的には水槽での飼育となるだろうが、嘴と尾を巧みに使い脱走をするので、深さに余裕のあるものを使用し、必ずフタをしておこう。

 あまり泳ぎが得意ではないので、水深は甲羅の厚みくらいか、倍程度にし、必ず全身が乾く陸場をつくっておくこと。他種は言うに及ばず、同種でも同居飼育はせず、単独飼育するようにする。

 基本的には室内であれば無加温飼育で問題ないが、むしろ夏場の高温時には30℃を上回らないよう注意が必要。23℃前後での飼育がベストである。ホットスポットは設置しない。

 問題はもうひとつ水質管理である。特に夏場の高温で水質悪化がひどくなるとあっという間に状態を崩す。カメの飼い主によくいうことであるが、ミズガメの水場にろ過装置を設置するのはあまりおすすめできない。カメはかなり水を汚す動物である。魚を飼うための投げ込みフィルターなどではすぐに排泄物や脱皮の皮などですぐに目詰まりをおこすし、水は見た目はきれいになっても実際はアンモニアで毒水に変わっていても、掃除しなくても良いように思えて実際の水質悪化に気付かず、カメが状態を崩すということが多いからである。フィルターを使うより、手間暇かけて水換えをしよう。

○餌○

 はじめはコオロギや小魚などにしか餌付かない個体もいるが、なれるとクリル(乾燥エビ)や人工飼料で問題なく食べるようになる。

○まとめ

 とにかく高温と水質悪化さえクリアできればそれほど難しいカメではない。水質悪化が続くと皮膚病になり、餌食いも悪くなるので兆候が現れる前にこまめに換水をしてあげよう。アゴの力が強いので積極的に咬んでくることもあまりないと思うが、餌と間違えて咬まれることもあるかもしれないので油断しないよう。

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エボシカメレオン
エボシカメレオン

 ○序章

 カメレオン飼育は大変難しい。まず、他のヤモリやトカゲを上手に飼育できない人には飼えないと思ってください。少なくてもトカゲの飼育が面倒と感じる人には飼うことはできません。さらに他のトカゲ、ヤモリのように生涯、餌用コオロギだけで飼育できるものではなく、有名なことですが「餌に飽きる」ということを認識しておきましょう。野外に虫捕りに行くということを厭わずにできるかどうか、少年の心をもつことができるかどうか自問自答してみてください。現在はコオロギ以外にも多くの餌用昆虫が市販されていますが、それさえたべなかったら?

 今回はその難しいカメレオン飼育に革命をもたらしたと言っても過言でない「エボシカメレオン」を紹介します。カメレオン飼育初心者は、まずこのカメレオンから飼育をはじめてみましょう。といってもエボシを飼って「カメレオンなんて簡単じゃん。」と思うあなたはまだ甘い。あくまで「エボシカメレオン」がカメレオンのなかでも大変簡単なだけであって「カメレオン飼育は爬虫類飼育の極み」であると思ってください。覚悟がある方はこれから先へお進み下さい。

 ○飼育施設

 カメレオン飼育は、種類にもよりますが湿度は高いが通気性をよくする必要があるため、水槽飼育にするか、鳥かご飼育にするかがまず迷うとこです。水槽やプラケースでの飼育は見た目もきれいで保温性・保湿性が高いのが長所ですが、逆に蒸れやすく特に夏場は状態を崩しやすくなります。水槽などで飼育するときは小型のファンを使用して通気性を良くしてあげましょう。一般的には鳥かご飼育の方が良いのではないかと思います。

 エボシカメレオンは、わりと大きくなる種類なので少なくとも90x90x45(cm)くらいの施設にしてあげなくてはなりません。幼体から亜生体では大きさに合わせた飼育スペースを確保してあげましょう。

 ○設置場所

 カメレオンは、本来樹上生活するのに適したトカゲで神経質な個体が多く、ストレスに弱いため、カメレオンの習性に合わせて場所の設定、環境設定をしてあげなければなりません。飼育者が立った状態より目線が上になるように(カメレオン自身が見下ろせる状態)ゲージを設定したほうが良いでしょう。また、周りに本来の天敵である鳥やネコなどなるべく他のペットとは一緒にしないほうが良いでしょう。

 ○レイアウト

 頭の上にあるクレストという山型の突起がオスでは特に大きくなるためクレストが上にひっかからないように高さに気をつけて木の枝を配置しましょう。木の枝は製材ではなく自然な木の枝を太すぎず細すぎないものを選んで倒れないようにしっかり固定して配置しましょう。枝の土台には園芸店や百円均一で売っている「オアシス」というスポンジ状の枝刺しをよくぬらして使用すると便利です。ただしあまり大型個体では倒れてしまうので、使用できません。あとはゴチャゴチャしない程度に造花の木の葉や鉢植えの植物を配置します。

 ○水

 カメレオンはよく水を飲みます。いかにうまく水を飲ませられるかということもカメレオン飼育には重要である。他のトカゲのように水入れに水を入れておいても飲みません。カメレオンは、水滴が光に当たってキラキラ光る状態や水面がキラキラしていないと水と認識できません。小型のプラケースに金魚飼育で使うブクブクを使って水面を動かしたり、ペットボトルに針穴を開けて点滴のようにポタポタ水滴を垂らしておきます。

 上記の方法の他に湿度の上昇と水滴をつくるため、朝夕にゲージ内に霧吹きをします。このとき脱皮の最中には特にカメレオンの体が濡れないように気をつけましょう。

 ○環境温度

 基本温度は、25~27℃にし、ホットスポット下は32℃位。夜間はホットスポットを消して室温で維持しても特に問題はありません。寒い時期は夜間温度を20℃位に設定しておきます。温度設定の詳細は「爬虫類編」を参考にして下さい。

 ○餌

 エボシに関しては今のところコオロギを食べなくなったことはありませんが、他の種類では飽きて食べなくなってしまうことがあるので、市販のヨーロッパイエコオロギを食べなくなったら、フタホシコオロギ、それがだめなら羽音がかなり刺激になるようなので、チョウチョやガ、トンボ、セミ、モンシロチョウの幼虫などのイモムシ(アゲハの幼虫なども食べるがあのにおいを出す黄色い角を出されると飼育者もカメレオンもイヤになるのでさけた方がいいかも)、入手できればカイコもよく食べます。ここで注意 普段からあまりコオロギ以外を与えていると余計コオロギを食べなくなるのであまりあげないようにしたほうがいいと思う。エボシは平気みたいだけどね。あと野生の虫はいいけど、コオロギにはなるべくカルシウム剤をまぶして与えること。ローディングは基本中の基本だから必ず実施すべし。

 エボシはカメレオンの中でも比較的乾燥に適応している種であるため、水分を補うため観葉植物や野菜、果物を食べることが知られています。幼体時はほとんど食べませんが、亜成体以降は気がついたらチンゲンサイやサラダ菜、リンゴなどあげてみましょう。観葉植物は毒性のあるものが多いのでなるべく食べさせないほうがいいでしょうね。

 カメレオンは食べすぎることですらストレスとなり、吐くこともあるのであげ過ぎないようにすることも大切です。

 ○カメレオンの心を知るべし

 一般にカメレオン=周りの景色に合わせて体色を変えると思っているヒトが多いが、体色の変化の多くが感情や温度、体調によって変化している。おおまかなカメレオンの体調の読み方を列記しておくので参考にしていただきたい。

 体色が黄色のとき    暑すぎ

    黒いとき     温度が低い、日光浴がしたい

 舌なめずり       のどが渇いている

 目がくぼんでいる    具合が悪い

   腫れている     目の病気、明る過ぎ

 体色に斑点が出ている  警戒色、怖がっている

 ○日光浴

 カメレオンは特に紫外線の要求量が多いので、日光浴や紫外線灯の使用は必須。

 ○ハンドリング

 なんども言っているようにカメレオンは極めてストレスに弱い動物なので触ったりつかんだりすることは寿命を縮めるだけなので自分で手に乗ってきたりする個体以外はなるべくさけること。カメレオンは特異な形態から友達に自慢してみせてあげると決まって触ろうとするので自慢気にみせないほうがいいんじゃないかと思います。

 ○繁殖

 昨年の12月くらいだったと思うが、某ペットショップで卵詰まりで苦しんでいたエボシカメレオンをもらってきて、自分で治療して卵を出してあげたメスもかなり回復してきて状態もすこぶるよろしいので繁殖を試みてみた。

 オスは以前から飼育していたので、様子をみながらメスのケージにオスを入れ、メスが威嚇したりおびえるようなら即撤収というつもりで、同居させてみた。

 様子をみるまでもなくケージにオスを入れるとオスはメスに向かって猛ダッシュ! あっというまに交尾をしてしまった。もうちょっと恋の駆け引き=ディスプレイするのかと期待していたが、まったく拍子抜けである。

 交尾後、メスはみるみるライトグリーンに青い斑点が現れ、妊娠カラーに変身していった。3月11日のことである。妊娠期間が50~60日なのでその間カルシウム添加など滋養をあげたコオロギを与え、十分な日光浴に心がけ大切にしている。

 このところエボシカメレオンを連れてこられている方の個体は妊娠しているのは確実なのだが、水も餌も取らなくなって(通常、産卵間際になると腹腔内が卵で充満するため餌を食べなくなるが、水はよく飲む。)しまったようなのでレントゲンを撮ってみた。その際さわりごこちがブヨッという感じでやばいなと思っていたが、案の定、頭部や背骨の骨が脱灰(卵殻を作るために不足しているカルシウムを、骨を溶かしてまで得ようとしている反応)してボーッとした画像になってしまっていた。

 この方の個体は産卵ペースが5ヵ月くらいと早いのと多産であるため、カルシウム剤も十分与えていたにもかかわらず、このような状態になってしまったようだ。

 当院のエボシは同じ轍は踏めないので、この時期カルシウムと日光浴に気をつけ、いつでも産卵できるよう産卵槽を設け準備しておく必要がある。産卵槽がなかったり、気にいらないと卵詰まりの誘引ともなるので必ず準備をしておきましょう。今回は小型のプラケースにカブトムシの土とヤシガラ、赤玉土を等量づつまぜギュッと握って団子ができるくらいの湿り具合になるよう水を混ぜ準備しておいた。

 産卵が確認されたらまた報告しますね。

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スペングラーヤマガメ
スペングラーヤマガメ

 他のヤマガメなども参考になると思います。

 ヤマガメは、森林に生息しているものが多く、リクガメやヌマガメ系統とは、飼いかたが異なります。

 森林棲のカメは他のカメと違い、高温にさらすと死ぬということだと思います。ですからあえてレフ電球などを使ってホットスポットを作って温度を上げ過ぎると状態を崩し死なせてしまいます。ですから、真夏の高温や、過度の保温には注意を要します。もちろん爬虫類ですから紫外線は必要です。ただし暑い日の日光浴は危険ですからやめましょう。ホットスポットは設置していません。

 床材は、湿っているほうがいいので、園芸用のミズゴケやヤシがらを使用してあげます。結構潜るのでミズゴケをひいてあげた方がいいでしょう。それとは別に体全体が浸れるくらいの水入れを用意します。冬場はエアコンやフィルムヒーターを使い、20℃以下にはならないようにしましょう。夏場は室温で構わないですが、高温になる場合はエアコンで27℃前後にしておいてあげましょう。

 餌は、主に昆虫です。コオロギが便利だと思いますが、冬場温度が低くなるとコオロギは食べなくなります。野生の感というか、習慣なのか野生の虫がいなくなる冬季はどうも虫を食べなくなります。代謝が落ちているので一週間ほど食べなくても問題ないと思いますが、長期間食べないとまずいので活ピンクを与えるとなぜかそれだけは食べます。

春から夏の温度が上がる時期は何でも食べるので、コオロギを中心にナメクジや、カタツムリ、ダンゴムシ、ハサミムシ等を家の周囲で採取して与え、時々栄養補正で活ピンクを与えましょう。

 以前は目が赤いのがオス。黄色いのがメスと言われてきたが、実際は固体差で色が違うようです。別名、尾長亀といわれるようにオスは尾がながくなります。

 スペングラーの餌をねらう様はとてもかわいく、またちょっと間抜けな様がとても愛くるしい亀です。ちょっと足の色がインカ帝国っぽい色彩で好き好きがわかれるけど慣れてしまうと簡単なカメなのでちょっとかわったカメがほしい人は挑戦してみて下さい。

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魚(日本産淡水魚、淡水性熱帯魚) 基礎編

 新しく魚を買ってきたときの注意は、当HPの「ペットを飼いはじめたら」の「爬虫類編」を参照して下さい。

 まず日本産淡水魚、簡単にいえば日本の河川で採取された川魚の飼育についてですが、基本的には淡水性熱帯魚と考え方はたいして変わりありません。

 ただ日本産淡水魚に関しては多くの場合ヒーターなどの保温器具を使用せず、室温飼育されることが多いので、日中と夜の温度差の激しい季節では体力の消耗により、白点病などの病気が発生しやすいのと、夏場の高水温に弱い種類が多いことを念頭においておかなければなりません。特に、渓流や湧水域に生息しているハヤやマスの仲間、トゲウオの仲間は、水槽用のクーラーを使用し、15℃以下に保っておいほうがよいでしょう。

 ここからは大抵の魚飼育に共通している基礎的な話。

 ○底砂

 潜る習性のある魚では細かいものを使用しますが、基本的には大磯砂が安価で川らしくていいのではないでしょうか。一部に大小の石をまとめて配置しておくと隠れ家にもなるし、より自然に近い状態になり格好良く飼えると思います。ここで注意しなければならないのは、砂の種類によってpHに影響を与えることがあることです。多くの淡水魚は中性から弱酸性の水質に生息しているので、サンゴ砂など水質をアルカリ性にしてしまう砂はシクリッドの仲間など一部のものに限りますので、よく本などで適正な水質を調べておきましょう。

 砂粒の大きさについてはある程度好みでかまいませんが、水草を植えたり、底面ろ過装置を使用したりする場合など飼育設備にあわせてよく吟味しましょう。

 ○ろ過装置

 上部ろ過装置:水槽の上部にろ過材や活性炭などのゴミ取りとろ過バクテリアによる老廃物を分解する装 置で掃除が楽なのが特徴。配管がちょっと邪魔。

 底面ろ過装置:水槽の底部にろ過槽をつくり底砂がそのままゴミ取り、生物ろ過の場所となります。ろ過層が砂の下となるので外見はさっぱりしているし、ろ過機能が比較的高いが、掃除となると全掃除となってしまうので少し面倒かも。筆者は一番好んで使う。

 外部ろ過装置:外部に設置したろ過槽に送水してゴミ取り、生物ろ過を行うもので、水草を多く植えた水槽に好んで用いられる。装置が比較的効果なことと、ゴミ取り能力が低いので、メインろ過槽としては疑問あり。掃除も面倒。

 投げ込み式ろ過装置:いわゆるブクブクと接続させた小型ろ過装置で、安価で掃除も楽ではあるが、外見上美しくない。また、ろ過機能も弱い。小数の魚を飼う場合や小型水槽向き。

 外掛け式ろ過装置:小型水槽や少数飼育に使われる小型のろ過装置で掃除がとても簡単。適度な流れも作られわりとよさげだが、水位が低下するとすぐ止まるし、規格が合わない水槽には使えないので、不精なヒトや前からある水槽に使おうとする場合は水槽の枠にはまらないことが多いので注意。

 ○水換え

 ろ過装置をしっかり設置していてもどうして水質の悪化や魚の排泄物による水質の酸性化が起こってくるため定期的に水換えをしなければなりません。水換えに勝るろ過はないという位重要なので怠けずに行いましょう。

 基本的には「水質と温度の急変を避ける」ということを念頭においていきなり水の総入れ換えなどは行わないように気をつけましょう。やり方は、サイフォンの原理を利用した水換えポンプを利用すると便利です。排泄物や水草の枯れたものなどが底に沈んでいるので底面の砂を軽く混ぜながら給水するときれいになります。全水量の1/3~1/2の量を新しい水と入れ替えます。できればカルキ抜きをした、温度が同じ位の水を抜いた分だけ足します。

 このとき、水槽から抜いた古い水は捨てずにバケツにとって置いてください。この水でろ過槽内のマットやろ過材を洗います。マットは新しいものと交換してしまった方がいいかもしれません。ろ過材を水道水で洗ってしまうとせっかく定着した「ろ過細菌(硝化細菌という:魚の排泄するフンやアンモニアを無毒の硝酸塩に変化させる作用をもつ)」を殺してしまうので、硝化細菌に負担をかけないよう飼育水で洗浄するわけです。

 ○水の補給

 乾燥する時期などは、特に水槽内の水が急速に蒸発してしまいます。あまり水量が減ってしまうとろ過装置のモーターに負担をかけ、壊れてしまうので減った分だけ水を注ぎ足します。この際の水は水道水でかまいません。

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フクロギツネ
フクロギツネ

 キツネの名が付くが草食性のおっとりした動物。餌は、サラダ菜、チンゲン菜、春菊、ニンジン、ピーマン、りんご、バナナ、いちご、アシタバ、パセリ、つくし、タンポポ、ハコベ、プラム、ぶどう、小松菜など野菜や果物はほとんどのものを食べます。穀物の入った「鳩餌」に「ハムスターのペレット」を混ぜたものをときに与えている。ほかに水と、ときに野菜ジュースを与えると喜んでのみます。面白いことに水は容器に口をつけて普通に飲みますが、野菜ジュースは「食べ物」と認識するのか、手ですくって飲みます。

 飼育温度は、基本的に室温で問題ないが、真夏や真冬は高温、寒冷に十分注意しておきます。

 飼育ゲージは体が十分動ける大きさのものを用意し、昼間は穴蔵で生活していることから、うさぎ用の下に潜れるようになっているものを使うとよいでしょう。穴蔵には新聞紙やワラをひいてさらに潜って寝れるようにしてあげます。

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サトウチョウ
サトウチョウ

  漢字で書くと「砂糖鳥」。甘い果物を主食にしていることからつけられた和名。英語では「青い頭のぶら下がりインコ」という、寝るときや休むときにコウモリのようにぶらさがって寝る習性と青い頭の色からきている。

メスは頭の藍色が小さく、首の鮮赤色がみられないことから容易に判別できる。ゴシキセイガイインコも原色で派手だけどサトウチョウは配色は少ないけど色のはっきりした出方はゴシキにひけはとるまい。

 餌は、果物食性鳥用の飼料が市販されているので、それをふやかし、桃、リンゴ、バナナ、ブドウ、柿などの果物を主食にカラツキの混合餌を与える。ミルワーム等の昆虫もときに与える。

 寒さに弱いので20℃以下にはあまりさらさないようにした方がよいでしょう。ヒヨコ電球を設置し、25℃くらいにしておき、掃除のときに日光浴をさせてあげましょう。

 果物食の鳥は、軟便(便が柔らかい)で、カゴが汚れやすいので、こまめに掃除しましょう。

 果物を食べやすいようにくちばしが他のインコより尖って長いので、異常にみえますが心配ありません。

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サンショウウオ、サラマンダー

 春になると半透明なバナナ状の国産のサンショウウオの卵塊が熱帯魚店などで購入することができます。トウキョウサンショウウオやカスミサンショウウオが多くみられる種類です。サンショウウオは、両生類で幼生のときは水中でエラ呼吸をし、変態後肺呼吸となり陸上生活に移行します。

 卵塊は、幼生のもとである胚の周囲に寒天の様な、鶏の卵でいう白身の部分があり、さらにそれらがまとまってバナナ状の卵塊となったものです。購入した時期にもよりますが、丸っこい胚が日々細長くなって幼生の形にかわってきて孵化します。その卵塊の中には未受精卵なのか他の胚は日々変化しているのに一向に形のかわらない胚がみられることがあり、死胚であることがありますが、気にせずにおきましょう。それだけ出そうとして正常胚にまで悪影響が出てしまってもよくないので卵塊は放っておきます。

 胚がいわゆる孵化する状態まで成長してくると幼生は酵素を出して勝手に出てきますので、その時までいじらずに放置しておきましょう。まれに卵塊の袋から出られない個体もいるので他の幼生が孵化しているのに卵塊内にのこっている個体はそっと出してあげましょう。水中で卵塊の袋をそっと持ち上げるとするっとでてきます。

 孵化直後の幼生はしばらくお腹の卵黄を吸収しているため三日くらいは餌を与える必要はないので、そのまま放っておきます。

 サンショウウオは幼生期も成体となっても動くものにしか餌としての反応を示しません。水中生活をする幼生期はイトミミズが便利です。幼生は動くものは「パクリ」といってしまうので小さい固体から共食いされて、だんだん数が減ってきてしまいますので、できるだけ一匹ずつ小分けにして飼育したほうがいいでしょう。ただでさえ少なくなってきている日本の自然動物です。卵塊から孵った幼生をすべて飼おうと欲張らずに友達に分けてあげましょう。共食いで減ってしまっては何にもなりません。

 水換えは、週一回を目安に汚れたら行います。その際に強い水流で水を注入すると水中に空胞が溶け込み、それを飲み込んだ幼生が腸内の空胞の影響で浮かんでしまい下手をすると排泄することができないまま沈むことができず、餌が取れず死んでしまうことがあるので十分注意します。普通はしばらくすると自力で排泄されるようです。

 しばらく飼育していくとまず前足が生えてきます。続いて後ろあし。やっとサンショウウオらしくなってきます。

 できれば水中にマツモやカナダモなどの水草を入れてあげましょう。幼生の時期になるべく大きくしておくと成体になってからの管理が楽になるので水を汚し過ぎない程度にこまめに餌を与えましょう。

 孵化時期と気候、種類により異なりますが、五月から八月になるとだんだんエラが短くなってきて成体へと変態をはじめます。この時期エラ呼吸から肺呼吸へと移行する重要な時期なので気づかずにいると溺死させてしまうので発砲スチロールの小片を登りやすいように工夫して水面に浮かべ陸地を作っておいたり、園芸用のミズゴケを湿らせて陸地を作り溺死予防をしておきます。

 変態が完了した個体は園芸用ミズゴケを湿らせたものを入れたプラケースでの飼育が便利です。このとき気をつけねばならないのは「脱走」。サンショウウオやイモリの成体は壁面を難なく登り脱走してしまい、見つけたときには「ミイラ」になっているので十分注意し蓋をしっかりしておきましょう。サンショウウオなどの有尾類やカエルは乾燥と高温に弱いのでミズゴケが常に湿っているよう気をつけましょう。変態後陸上生活になったサンショウウオは、流木や素焼きの植木鉢の破片を湿ったミズゴケの上に配し、シェルター(隠れ家)としておくとほとんどその下に隠れています。餌を飼育槽内に撒くとシェルターから出てきて採食します。幼生のときに述べたが、動くものにしか食いつかないので生餌を与えるか餌をピンセットでつまんでプルプル顔の前で動かし、「餌付け」をしなければなりません。餌付けばとってもかわいいけど手間がかかるのでライフスタイルにあわせて選択して下さい。変態直後の幼体にはイトミミズやコオロギのゴマ粒大のもの、ショウジョウバエなど与えねばならないので幼生が変態しそうになったら入手経路を確認しておいたほうが無難です。

 サンショウウオの飼育は、高温・乾燥・餓死さえ気をつければそれほど難しくありません。逆に手がかからな過ぎてうっかり忘れてしまって乾燥死というのが多いでしょう。餌は大きさに合わせ、コオロギの小さいものから与えていくのが便利だとおもいます。

 夏場の暑さ対策として涼しいところにおくというのはもちろん先に「素焼きの鉢をシェルターに」というのがキーワード。これは気化熱といって水が蒸発するときに熱を奪うという作用があり、多少飼育槽内の温度が下がるというものです。

 大型のサラマンダーの飼育もこれに準ずが、大きい分なんでも食べるので栄養補正程度にピンクマウスを与えますが、あくまでたまに与える程度に留めないと肥満します。また、大きな個体は蓋を開けただけで反射的に餌が入ってくることを覚えるのでかわいいけど間違って咬まれないように注意。

 また、体表に弱い毒がある種類もあるのでさわったら手をあらいましょう。

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アヒル
アヒル

【入手方法】
 ペットショップでの入手は、4~6月になると大きなペットショップにて売られています。¥1,000から¥3,000くらい。アヒルは孵化後10日までは、おしり(総排泄腔)で♂♀の選別が可能ですが、それ以降は声変わりと羽の生えそろうのを待たなければなりません。売られている状況で印が付いている場合があるので確認しましょう。アヒルは丈夫ですが、とても汚す動物です。安易に飼育をすることはお勧めできません。

 雌雄判別:♂は気管の左右分岐部に「鳴管」という膨らみがあり、かすれた「くわぁー」という声になります。住宅地やマンションでの飼育には♂の方が声がうるさくありません。腰の部分の脂腺の近くの羽毛がカールすること、白いアヒルではくちばしと足の色が橙色になることでも判別できます。

 ♀は、鳴管が存在しないため「ガーガー」と太く大きな声で鳴きます。くちばしと足の色が黄色になること生後半年~1年くらいで産卵をはじめることで判別できます。

【飼育施設】
 ひよこのとき:ひよこの時期は体温を維持する能力が低いので、エアコンやヒヨコ電球、小さいポリ容器を利用して25℃前後に保温し、水槽やウサギ用のゲージ、りんご箱(いまどきないけど)に入れて飼育します。ただし、水鳥であるがゆえにすぐに水浸しになってしまうのでダンボールではすぐにダメになってしまいますし、密閉してしまうと蒸れてしまうので注意が必要です。飼育箱の底には新聞紙を敷き、汚れたり、ぬれたりしたらこまめに交換します。

 成アヒル:飼育施設は最低でも1畳ほどは確保してあげたいところ。できれば庭で放し飼いか、大きな鳥小屋を作ってあげましょう。床はとても重要で、コンクリートやレンガ、玉砂利などは不向きで、沼等に生息している鴨なのでできれば土や泥が理想的ですが、掃除の面で難しい部分があるので、平らな床面にダンボールやお風呂用マット、稲ワラなど状況に応じて工夫しましょう。当院では、ダンボールが一番良いという結果になりました。野外飼育の場合、いくら水鳥といっても雨ざらしというのも良くないので、雨がしのげるよう飼育場の半分程度は屋根をつけてあげましょう。

【餌】
 市販のニワトリ用配合飼料を利用します。農協ではユリマッシュ、ホームセンターやペットショップで愛玩鶏用配合飼料として販売されている穀類と魚粉、カキ殼、ビタミン類が配合された粉っぽい飼料を与えます。 ひよこのときは、手でひとつかみ(約60g)を水でとき、チンゲン菜やサラダ菜、ハコベなどの青菜をまぜて1日3回与えます。まだお腹が空いているようなら野菜のみを適宜与えます。生後一年までにあまり急激に成長させると骨や関節が体重を支えきれず、関節障害を起こしてしまう危険性が高いので、特にペキン種および近縁種(白いアヒル)は肉用種として改良されたものなので急激に増体してしまうのが宿命なので飼い主が体重管理をしてあげなければなりません。

 成アヒルでは、配合飼料2つかみを1日2回=240g与えます。あとは個体の状況をみて野菜でかさ増しして空腹を満たしてあげましょう。

 アヒルは本来草食性の鳥であるからドッグフードやキャットフード、刺身などはあげないようにして下さい。

 これらの餌はたしかによく食べますが、味がいいため配合飼料を食べなくなってしまうばかりか、肥満や動物性蛋白質の過剰摂取により、痛風になってしまう危険性があります。

 アヒルに与える野菜は、チンゲン菜や小松菜、ハコベなどの緑黄色野菜を与えるようにし、スイカやレタス、キャベツなど水分含量が多く、栄養素に乏しい野菜は与えても意味がないことを認識しておいて下さい。(実際は、レタスやスイカなどシャキシャキ感のある野菜の方が好む傾向がある)

おやつとして金魚やドジョウをときどき与えるのはかまいませんが、海産魚であるアジやじゃこ、ニボシなどは与えないほうがよいでしょう。

【水浴び】
 ひよこのうちは防水能力と体温維持がうまくできないので水浴びはやめましょう。足が浸るくらい(水深2cm)なら天気の良いときに限りやらせてあげてもよいでしょう。生後3週~1ヶ月ほどして産毛から親の羽に生え変わる時期になったら池や幼児用のプール、ベビーバス、衣装ケースなどを使って水浴びをさせます。水場は常設する必要はありません。水浴びのときは羽をバタつかせたり、潜ったりして周りがビショビショになるのでベランダや庭でやらせないと後で泣きをみるので注意。

 水浴びには、寒い季節でも必ず水を使うこと。温水にすると羽の脂がとれてしまいかえってずぶ濡れになって体調を崩す可能性があります。時間は30分程度。なれると「出してくれぃ。」と合図してくるのがわかってきます。水浴び場に自由に出入りできない場合や足が悪い個体の場合、水鳥であるアヒルも溺れてしまうので注意すること。

 水浴び後は、自分で羽の水を切り、腰部にある黄色くベタッとしている「尾腺」という羽の防水ワックスを分泌する器官から脂を出し羽に塗りつけるのでタオルで拭いたりする必要はありません。水に入れるとずぶ濡れになってしまう個体は足の障害があってうまくバランスがとれず羽にうまく脂がぬれていないのでよく観察しましょう。

【繁殖】
 アヒルはハーレムを形成するので、多数羽飼育する場合は♂1羽に♀3・4羽が理想的です。♂が多いと権力闘争と複数の♂に襲われる♀が衰弱やケガをする可能性が高くなるためです。

 産卵は生後半年から1年のうちにはじまり、夜中の2時頃行なわれるのが一般的です。最初から数回までの産卵のときは真夜中に鳴き続ける傾向が強いので近所迷惑にならないよう注意が必要です。1回の交尾で10~20個の受精卵を産卵することが可能で、28日で孵化します。アヒルは就巣能力が衰えているため、初めの1週間ほどは抱卵することもありますが、途中でやめてしまうことが多いので、ニワトリによる仮母や孵卵器による孵化に頼るのが一般的です。ただし、アヒルは水鳥であるがために孵卵にはやや高湿度にする必要がありますし、ニワトリを仮母とする場合にはニワトリの卵と一緒に抱卵させるとニワトリの方が先に孵化してしまうこと、体形や大きさが違うことから仮母がいじめたり育児放棄をすることがあるので注意が必要です。産卵は1日1個6日産んで1日休みと言う傾向があり品種や餌、環境によってかなり左右されます。冬期や換羽期、調子の悪いときには産卵が休止されるので健康管理のバロメーターとして観察しておきましょう。アヒルではそれほど多くはないが、卵殻の薄い軟卵を生むようであれば餌の中のカルシウム量の不足や日光浴不足が原因となることが多いので注意しましょう。

【病気】
 アヒルは丈夫で病気をすることはほとんどありません。その多くは管理失誼による関節炎や硬い床どこに起因する細菌感染からの足底の趾瘤症、冬期の呼吸器疾患、野良犬やタヌキ、アライグマによる咬傷が多くみられます。餌内のカビに対する感受性がニワトリに比べて高いし、さらに夏場に高湿度やぬれることにより餌は傷みやすくなるのでカビの毒素による中毒が起こりやすいので夏場の餌の管理には十分注意が必要です。

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