厚木市の動物病院~犬・猫・ハムスター・フェレット・鳥をはじめ、エキゾチック動物全般の診療

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セキセイインコの腹壁ヘルニアを伴った蓄卵材症

 腹壁ヘルニア

 

 

セキセイインコ。メス。2才

ケージの下でうずくまっていて、気づいたら腹部が腫れていたので卵詰まりかと疑い来院されました。

 視診により、腹部の膨大が見られ、皮膚が黄白色化しており黄色腫に状態を呈していたが、腹腔内には卵のような硬い塊はなかったので腹部ヘルニアを疑い、レントゲン検査を行なった。

 レントゲン検査においても明らかに卵殻を形成した卵は見当たらないが、背中側に白い石灰化物質がみられる。

全身麻酔下で腹部腫瘤を切開すると腫大した卵管が確認され、内部に液体が貯留しているのが確認さけたため、注射器で吸引してみると白濁した液体が採取されました。液体を抜いてみると一部硬結した部分が触知されたので、卵管部分を切開してみると卵殻膜の折りたたまれたものが内包されていた。おそらく過去に無卵殻卵が形成されていて、その遺残物なのであろう。

 メスの中高年のセキセイインコには比較的多く、遭遇する疾患です。

レントゲン 

外観

卵材


 

シマリスのリンパ腫

 シマリス脾臓

  7才のシマリス。♀

 斜頚(頚をかしげた状態)になったとのことでらいいん。毛並みも悪く立毛がみられ、全身状態の悪化が認められた。

腹部の触診で脾臓と思われる腫瘤が認められたことからレントゲン検査で確認後、全身麻酔下で摘出手術を行なった。

 摘出した脾臓を病理検査してみると「アミロイド変性を伴ったリンパ腫」であった。この個体には多数のダニの感染がみられ、脾臓においてもそれを反映したように髄外造血も認められていたようだ。


 

シマリスの:毛球症

 レントゲン

 

 

         シマリス 5才

 下痢が続いているとのことで来院。腹腔内に親指頭大の腫瘤が触知された。レントゲン検査においても白い塊になっているのがわかる。実は他院にて上診されていたが、塊が何か判別がつかず経過観察を指示されていたようですが、何とかしてあげたいとのことで来院されました。

 

 レントゲンから判断すると白い楕円形の塊の中にさらに白い粒子が混在し、腸管内のガスと思われる黒い抜けた像が観察されました。年齢的に判断すると卵巣や子宮系の腹腔内の腫瘍があり、腸管と癒着しているのではないかと考え「試験的開腹」を飼い主にすすめたところ快諾されたので麻酔下で開腹した上で状態を確認し対処することとなりました。

 

 開腹してみると腫大した大腸内に大きな塊が2つ入っており、他に腫瘍や腸管癒着も見られなかったことから腸管を切開し、塊を摘出しました。

 

 腸内の塊は体毛もしくは布線維の固まったものでその異物をどうにか排泄しようと腸管が過剰に動きだしていたことが原因で下痢が続いていたようです。

 

 

 

 

シマリスの腸管閉塞

 


 

モルモットのカイセン症

 モルモットのカイセン

 

 

                         モルモット ♂ 

 

 数ヶ月前から皮膚がフケだらけになり、ゴワゴワに分厚くなり、非常に痒がるとのことで来院。

 

 はじめホルモン疾患や細菌性の皮膚炎も疑われたが、フケの顕微鏡検査において、疥癬ダニ(穿孔ヒゼンダニ)が検出されたことから疥癬症の治療のため、殺ダニ剤の注射、外用及び細菌の二次感染を抑えるため抗生物質の投与を行なった。

 

 エサがラビットフードであったため、ビタミンCの絶対量が不足していることから、関節炎も併発しており、後肢のひきづり症状も認められたため、モルモットフードへの変更とビタミンCの含有が多いピーマンや果物を与えることを指導しました。

 

 

 


 

シマリスの骨折

 シマリス骨折

 

 

シマリス。5才 

 

 おそらくカゴの中でケージに挟まって皮膚裂傷および後肢の指を骨折していた。

 

 麻酔下で整復手術を行なった。

 

 


 

セキセイインコの腹壁ヘルニア

 セキセイ腹壁ヘルニア

 

 

セキセイインコ メス 3才

 

 半年前より腹部が腫れてきたとのことで来院。

 

 腹壁ヘルニアと診断し、様子を見ていたが、だんだん大きくなってきたので整復手術を行なうこととなった。

 

 腹壁ヘルニアはセキセイインコに多くみられる疾患で特にメスで多く、産卵時の過剰な腹圧により腹筋が裂け、その部分から腸管や卵管が皮下に突出する疾患です。そのため通常の排便や産卵が困難となりやすく、注意が必要です。特に発情して産卵がはじまってしまうと卵詰まりになりやすいため問題となります。

 

 程度によりますが、早期の手術の方が癒着も少なくリスクも少ないと思われます。

 

 今回は開腹手術により皮下に脱出している腸管を陥納するため腸内に蓄積されている糞便を腸切開により掻きだし腸管容積を縮めた上で陥納しました。

 

 残念ながら今回は手術中の脱出した腸管の写真はありません。今度機会があったらのせます。

 

 

 

シマリスの腸管壁における多発性腫瘍

 レントゲン

 

 

シマリス 5才 ♂

 

 一週間ほど前から腹部が腫れてきたとのことで来院。

触診において胃の拡張が確認され、レントゲン検査においても食欲がないにもかかわらず胃内に多量の食さが貯留していたため、試験的開腹による病態の把握とそれに基づく対処のため開腹手術を行なうこととした。

 

 腹壁を開けると胃は充満しており、小腸以下には多数の結節性の腫瘤が認められた。一時的な対応は否めないが、拡張した胃内の食さを出来るだけ摘出し胃の負担を軽くさせて閉腹した。腸管壁の腫瘍は多発性であったため全摘出は不可能であったため摘出は断念した。が、細胞診だけは行なうことにした。

 

 細胞診ではリンパ腫であった。

 

 結果から考察すると胃の拡張は腸管壁の腫瘍により、腸管の狭窄が起こり食べたものがスムーズに消化排泄されないことによるものであった。

 

 

 


 

 

文鳥の尾腺腫

 文鳥の尾腺腫

 

 

文鳥に比較的多くみられる病気です。鳥は背中の部分に尾腺という脂を分泌する器官があります。ここから分泌される脂を羽に塗りつけることにより、防水加工を行い水に濡れることを防いでいます。

 

 腫瘍性のものと、化膿性のものがみられます。

 

 全身麻酔下で、腫れている部分を切開し、カサブタ状に固まった化膿巣を掻き出し、腫れている部分も一部切除しました。

 


 

 モルモットの乳腺腫瘍

 モルモットの乳腺腫瘍

 

 

モルモット イングリッシュ種 メス 2才

 

 軟便をするとのことで来院。この子は普段より軟便傾向があり、ときに腸管内にガスが貯まることが多い。

 

 診察時、左乳腺下に梅の実大の腫れものを触知したため摘出手術を行なった。

 

 前回同じ家のモルモットの別個体でも乳腺癌の摘出手術を行なっているのだが、その子は乳腺より赤黒い血様液が流出し続けていたため、数日間、抗生物質と止血剤の注射投与を行なっていたが、改善が見られないため、摘出手術を行なった。この個体は乳頭下に垂直に腫れ物が触知されていたので乳腺由来の疾患であることが疑われたおり、病理検査においても「乳腺癌」であった。

 

 今回の個体の場合、前回のものよりしっかりとした「腫れ物」であり、即決で摘出手術を行なった。

 

 


 

ミニブタの膣脱

 ミニブタの膣脱

 

 

8ヵ月のミニブタ。メス

 

 半月前から陰部から腸のような赤いものが出ているとのことで来院。陰部からは膣が脱出しており、時間が経過していることから粘膜面も擦り傷や糜爛を生じておりうっ血して腫大していた。

 

 開腹による脱出部位の整復及び避妊手術をすすめたが、飼い主の希望でなるべく低料金でとのことだったので、とりあえず脱出膣を陥納し、陰門を閉鎖する簡易処置を麻酔下にて実施した。3日ほど出入りを繰り返していたものの、次第に脱出もなくなり、入院中は再発が見られなかったものの、帰宅後数日で再脱出し、さらに子宮脱にまで移行してしまったため、開腹による整復、卵巣子宮全摘出を行なった。

 

 術後の経過は良好で再脱出や、開腹創面の化膿など問題なく経過しました。

 

 

 

 


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