爬虫類/魚類[症例]

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症例紹介~爬虫類・魚編

ここではトカゲ・カメなどの爬虫類やカエル・イモリなどの両生類および魚の症例を紹介いたします。当院ではどのようなことをやっているのかという参考になればと思います。また、飼育動物に同様の症状がある場合には早めに受診されることをおすすめします。

ヒョウモントカゲモドキの頭部膿瘍

ヒョウモントカゲモドキの頭部膿瘍

フトアコビゲトカゲの膿瘍

フトアコビゲトカゲの膿瘍

ウーパー・ルーパー(メキシコサラマンダー)の頭部膿瘍

ウーパー・ルーパー(メキシコサラマンダー)の頭部膿瘍

いわゆるウーパー・ルーパー メス 約1才
複数同居飼育。
頭部に腫れものができたとのことで来院。
外見上膿瘍のようで内部に黄色い膿汁が貯留しているようだったので針で穿刺を行い。治療抗生物質の選択のため細菌感受性検査をし、適切な抗生物質の選択をおこなった。

グリーンバシリスクの敗血症

グリーンバシリスクの敗血症

グリーンバシリスク 1才前後。
前後の四肢が腫れているとのことで来院。
四肢は全体的に浮腫んでおり、指の関節や尾の一部に白い膿瘍のような腫瘤が認められた。
レントゲン検査をすると足首の部分などの関節接合部が溶けて消えてしまっている箇所が多くみられた。
非麻酔下で各腫れの部分を穿刺切開、排膿、洗浄を行った。

エボシカメレオンの眼瞼膿瘍

エボシカメレオンの眼瞼膿瘍

エボシカメレオン メス 3才くらい
目の上が腫れてきたとのことで来院。
多くの場合腫れ物の上部を針で切開するとチーズ様の膿の塊が内抱されていますが、今回は微小な膿瘍の集合体でいわゆるフレグモーネという状態でした。
初診時は切開後、膿瘍内部に抗生物質軟膏を塗布し、細菌の抗生物質感受性検査を実施すると同時に抗生物質と消炎剤の経口投与をしてもらった。
一週間後、化膿の進行がないのを確認後、全身麻酔下で全摘出手術を行なった。

コバルトモニターの卵胞腫

コバルトモニターの卵胞腫

グリーンイグアナの膀胱結石

グリーンイグアナの膀胱結石

13才のグリーンイグアナ。オス
あまり動かず、食欲も無いとのことで来院。
視診・触診において全身的な体色のくすみ、もしくは退色化が目立ち沈うつ状態で、腹部には硬い腫瘤が触知された。
レントゲン検査においてか下腹部の膀胱部分に結石が認められ、血液検査において重度の脱水と腎不全を示す結果がみとめられた。
開腹手術による膀胱結石の摘出と骨髄内輸液による腎不全症状の是正を施した。

錦鯉の鰓病

錦鯉の鰓病

錦鯉が1日に2匹づつ死ぬとのことで、原因を知りたいちとのことで斃死直後の錦鯉がもちこまれました。
症状としては水面上でボーとしていて注水部(ろ過した水が水槽内に落ちて戻る場所又は新水の注入場所)に集まってくるとのことで鰓病を疑い、鰓蓋をめくってみると写真のような鰓の先端部分が白色化または黄色化したかさぶたのような外観を示すと同時に茶色くヘドロのようなものが付着していました。写真では観察しやすいように鰓蓋を除去しています。
病変部分を切り取り、顕微鏡で検査してみるとダクチロギルスとカラムナリス菌の感染が見られました。
このように鰓が侵されてしまうと呼吸困難となってしまうことから酸素の豊富な注水部に自然と集まって来てしまうようで特徴的な症状となります。
対処法としては、50~70%換水後、細菌感染に対抗するためフラン剤などの抗生物質の薬浴とダクチロやギロダクに対抗するためトリクロルホンなどの駆虫薬の併用をすすめました。このとき水量1tあたり原塩6kgの投与も併用すると効果的です。
また重度の感染が見られるものには注射による抗生物質の投薬を行うことにしました。
ただでさえ低酸素状態に弱いため曝気を強め、特にメチレンブルーなどの色素剤を投薬するときには色素剤が水中酸素と結合するため酸素消費が急激に増えるため注意が必要です。治療のために行ったことでとどめを刺すことになるので十分なエアレーションを行いましょう。

ウーパー・ルーパーの胃内異物

ウーパー・ルーパーの胃内異物

ウーパー・ルーパー(正式にはメキシコサラマンダーのアホロートル、ウーパー・ルーパーは商品名)一才未満個体。
1ヶ月エサを食べず、今日になって脱腸しているとのことで来院。小指頭大にうっ血して腫大した腸管が排泄口より脱出していた。
腹部を触診すると石と思われるゴロゴロした触感があったためレントゲンで確認後、まずは患部を針で乱刺したのち高張糖液につけて浸透圧差を利用してうっ血を解除したのち腹腔内に陥納しました。
腸管内の異物は水底にひいてあった石で5個確認されたため、麻酔下で開腹手術を行い摘出しました。
飼い主はウーパー・ルーパーに適した石とされていた大き目の石を水底にひいており、まさか飲んでいるとは思っていなかったようです。その影響で脱腸に至ってしまったようです。

ミシシッピーニオイガメの口角膿瘍

ミシシッピーニオイガメの口角膿瘍

この個体は最近輸入されてきたベビー。この例のニオイガメに特発する病気ではなく、ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)やゼニガメ(クサガメの幼体「本来のゼニガメはニホンイシガメの幼体を表すことばであるが、入荷量の減少から最近ゼニガメと呼ばれるものはクサガメ)、などあらゆるカメにも発症する。
原因は水換え不足による水質の悪化、ホットスポットを設置しないで飼っているとバスキングによる体温の上昇が出来ないことによる抵抗力の低下など飼育者の管理不備が原因のことが多い。
他に体表や耳道、足の裏、甲羅などあらゆる場所に膿の塊を形成する。悪化により体内で細菌が増殖する敗血症に移行すると全身状態が悪化しやがて死亡する。
今回の個体群も熱帯魚の水槽内で魚との混泳飼育を行なっており、秋口の水温低下とバスキングライトの未設置の状態であった。水槽内には数匹のニオイガメが飼育されておりすべての個体に伝染していた。
右の写真は嘴の下(裏)に形成された膿の塊。うまく取らないと嘴も取れてしまう。
左の写真は膿瘍摘出後。跡には大きな欠損部が残る。

レッドテールキャット(ナマズ)の胃内異物

レッドテールキャット(ナマズ)の胃内異物

レッドテールキャットという大型ナマズ。
2ヶ月半前にろ過装置の吸水口にある網目のストレーナーを誤飲してしまったとのこと。
来院できないとのことで平塚まで出陣しました。
だんだん元気がなくなってきたとのことで依頼があり、とりあえず病院に連れ帰ってからレントゲン、摘出のプランを立てていましたが、個体が50cmと大型であったことと触診で体表から位置が推定できたことからその場で摘出を行ないました。かなり衰弱していたことから今回は麻酔をかけず口から直接手を入れて感覚で異物を掴み引き出しました。飲み込んでからかなり時間が経過していたことから胃粘膜がストレーナーの網目から内部に入り込んでしまい絡まったような状態になっていましたので、ストレーナーを切り分解して胃粘膜から剥離しました。
もっと重い金属異物であれば逆さにして振り出せば出てくることが多いのですが、今回はプラスティック製ということもありうまく吐き出すこともできなかったようです。

ベステルチョウザメの転覆病

ベステルチョウザメの転覆病

ベステルチョウザメ 2年魚
水換え後、腹を上にして泳ぐようになり、沈むことができなくなった。
金魚、特に琉金などの丸い体形の種類によく発症する症状です。水温の急激な変化などで浮き袋内の浮力調整がうまくいかず、腹を上にして泳いだり、立ち泳ぎする症状がみられます。一般にこの病気(症状)自体で死ぬことはなく、エサがうまく採れないことによる衰弱死や体表が水面から露出することにより、乾燥し細菌感染を起こすことになるので注意が必要です。
ふつう、治療は数日かけて水温を徐々に上げることにより浮き袋内の空気がぬけるのを待つのですが、今回はチョウザメという高水温に弱い魚であったため、浮き袋内の空気を注射針で抜くことにした。
約10mlの空気を抜くと、2時間ほどすると正常の泳ぎ方にもどった。
写真はレントゲン写真。黒い楕円形の部分が浮き袋である。ちなみに転覆している状態に近いよう写真は上下逆にしてあるので、上が腹、右が頭側です。

アジアアロワナの鰓めくれ

アジアアロワナの鰓めくれ

アジアアロワナ 約1才
急に右鰓蓋が外側に反ってきたので、切除して欲しいとのことで来院。
魚用麻酔薬で麻酔をかけ、外反している鰓蓋の切除を行なった。アロワナなどの古代魚は薬品に弱いので麻酔濃度を極力控え鯉や金魚に使用する半量で麻酔処置を行なった。
鰓めくれの原因としては、水質の悪化や低酸素状態などが考えられる。アジアアロワナにおいては、亜硝酸塩だけではなく、硝酸塩濃度にも注意が必要でこまめな水換えとろ過システムの見直し、水流の強化などの検討が必要となります。

グリーンバシリスクの大腿腫瘍

グリーンバシリスクの大腿腫瘍

10才のグリーンバシリスク。
以前にも同じ部分に腫瘤ができており、他院にて掻爬(掻きだし)手術を行ったが、昨年より再発。当院に来院した。
左後肢の大腿部にクルミ大の腫瘤が形成されており(写真左)、外見上は、腫瘍性か、膿瘍性かはわからなかったが、一部自壊しており、麻酔下で切開摘出手術を行った。
摘出した腫瘤は中心部が融解壊死しており、外縁は大腿の筋肉に浸潤(滲みこむような感じ)していた。(写真右)細胞診にて炎症性の膿瘍であった。

ヒョウモントカゲモドキの尾端壊死

ヒョウモントカゲモドキの尾端壊死

環境の不備や外傷により尾部に細菌感染を起こし、組織壊死を起こしたもの。トカゲの仲間では多くの種では尾の自切→再生が敵から逃げる際に行われる通常の現象であり、トカゲモドキを含むヤモリの仲間(クレステッドゲッコーなどの一部を除く)も自切を行うことができる。しかし、この個体は尾端が壊死を起こしてしまったので麻酔下で壊死した尾を摘出した。

パンサーカメレオンの皮下糸条虫(フィラリア)

パンサーカメレオンの皮下糸条虫(フィラリア)

野生採取個体であるパンサーカメレオンやディレピスカメレオンに多くみられる寄生虫で体表の皮下に寄生し、ミクロフィラリアと呼ばれる子虫を産み、この子虫は血液中に泳ぎまわり媒介者(ベクター)となる蚊やダニなどの吸血昆虫がカメレオンの血液を吸血する際、体内に取り込まれ、感染子虫というものに変化し、再び吸血昆虫がカメレオンの吸血を行う際フィラリアを感染させるという感染環を作っていると思われます。
フィラリア感染を受けているカメレオンの体表にはうねった凹凸(アマゾン川みたいな感じ)が見られるので慣れるとわかります。皮膚に小さな切開をして皮下のフィラリアを吊りだしているところ。この個体からは大小合わせて10匹のフィラリアを摘出しました。
血液検査をすると無数のミクロフィラリアが検出される。状態によってはこのミクロフィラリアの殺滅を検討する必要があります。

グラシリスカメレオンの卵詰まり

グラシリスカメレオンの卵詰まり

グラシリスカメレオン メス 年齢不明
6月上旬原産地より輸入。ショップにて販売されていた状態ですでに持ち腹(野生で交尾抱卵)個体で、灰色地に黄色い斑点が点在していて、腹部は卵ではちきれそうに膨れ、尾や腕が極度に削痩しており、枝には留まっていたが一見して輸送ストレスと極度の脱水により衰弱していることは目にみえていた。(写真左)
購入後、状態の立て直しを図り十分な給水と餌の給餌を行っていたが、脱水著しく、カルシウムを添加した輸液を行ったのち、産卵誘発剤の投与を行ったが反応せず、帝王切開に踏み切った。
麻酔下で腹部の横を切開し、薄い子宮の中には63個の卵が充満しており、状態も良くないことから手術時間の短縮を図るため子宮摘出後に中の卵を丁寧にしごき出した。(写真右)
母体の状態が術前から非常に悪いため、麻酔の覚めが非常に悪く、一時回復したものの2日後に死亡した。

フェルレボーカメレオンの下顎膿瘍に続発した肝腎膿瘍

フェルレボーカメレオンの下顎膿瘍に続発した肝腎膿瘍

フェルレボニーカメレオン オス
角折れ個体として業者から購入したもので、下唇に腫れが見られるとのことで来院した。下顎の歯肉下に膿瘍が形成されており、下顎の骨も化膿性炎症により、真ん中で骨折しており左右でずれが生じていた。抗生物質の経口投与で治療をしていたが、約50日後腰から尾に掛けて5つの小豆大の腫瘤が形成され、死亡した。
死後解剖によって肝臓及び腎臓に膿瘍が波及したことにより、多臓器不全により死亡したものである。
写真左下の赤黒い部分は肝臓。写真ではわかりにくいが、白い小膿瘍が形成されており、右上の黄褐色の部分が、腎臓に形成された膿瘍である。

直腸が総排泄腔から脱出

直腸が総排泄腔から脱出

クレステッドゲッコー(オウカンミカドヤモリ) メス
直腸が総排泄腔から脱出したもの。黒い部分は脱出後乾燥壊死した腸管。
原因は、不適切な温度管理や、大き目のコオロギを与えた場合には硬い頭が排泄しにくくなるため便秘から発症するとも言われる。ハムスターなどと同様に排泄腔から押し込んで戻すだけでは完治しづらいので、opeに踏み切った。開腹して腸管の内側より整復し、閉腹した。

ケヅメリクガメの膀胱結石

ケヅメリクガメの膀胱結石

ケヅメリクガメが食欲不振と目の異常とのことで来院。レントゲンを撮ると梅の実大の膀胱結石と少量の消化管内の石のような異物が写っていた(左写真の金属棒の先の白い部分:画像では非常に見にくいので御容赦)。
甲羅を腹側から切開し、膀胱内から結石を摘出した。(右写真:腹甲を切開し、腹膜を開け、膀胱内の結石を砕いて摘出。術後閉じる直前)
膀胱結石はリクガメには比較的多い疾患で、「便秘」と思って来院されるケースが多い。特にケヅメとホシガメにできやすいと言われている。
原因としては、リクガメフードや九官鳥の餌など高タンパク質の飼料が多いと尿成分のひとつである尿酸の生成が多くなることが知られている。さらに慢性的な脱水や細菌性の膀胱炎などの原因でできやすくなるといわれている。

ツインストライプゲッコーの皮下膿瘍

ツインストライプゲッコーの皮下膿瘍

他の同居ヤモリとケンカ、交尾の際、餌と間違えて咬まれたり、ダニの寄生の跡などにできるもので皮膚の下に膿の塊ができたもの。
2ヶ月ほど無治療で放置しておいたため、肝臓にも転移してしまったもの。
右写真はヤモリの腹部で黒っぽいのが肝臓。その肝臓のうえに白っぽい塊が点在している。この手の皮下膿瘍は小型ヤモリには多くみられるものです。見つけたら早く治療してあげましょう。

グリーンイグアナの下顎膿瘍

グリーンイグアナの下顎膿瘍

5才のグリーンイグアナ オス。
2週間前から下あごが腫れているとのことで来院。
腫れているところから粘ちょう性のある液体が滲出していた。口内粘膜より切開するとかカサブタのような膿のかたまりが出てきた。
ちなみに頭の中央にある点は、第3の目「頭頂眼」。
光を感じる程度の単純なものといわれる。

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